製品概要
リゾホスホリパーゼは、Aspergillus nigerの水中発酵後、精製、製剤化、乾燥を経て製造されます。この製品は、広い温度とpHの範囲で高い加水分解活性を有しています。
作用機序と製品規格
リン脂質は、リン酸基を持つ脂質であり、その化学構造によりスフィンゴ脂質とグリセロリン脂質に分けられる。植物ではリン脂質は主にグリセロリン脂質の形で存在している。その構造の一般式を図1に示す。
ホスホリパーゼは、触媒する加水分解の種類によって、下図のようにホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼB、ホスホリパーゼC、ホスホリパーゼDに分類される。今回の製品はホスホリパーゼBに属するものである。
製品規格
ITEMS | INDEX | |
パーティクルサイズ(%<40メッシュ) | ≥80 | |
乾燥による損失/(%) | ≤8.0 | |
鉛/(mg/kg) | ≤5.0 | |
ヒ素/(mg/kg) | ≤3.0 | |
Total viable count/(CFU/g) | ≤50000 | |
Coliform Bacteria/(CFU/g) | ≤30 | |
大腸菌 | (CFU/g)〜1 | <10 |
(MPN/g) | ≤3.0 | |
サルモネラ/(25g) | 検出されなかった |
リアクションパラメータ
CONDITION | RANGE |
アクティビティの温度 | 30℃-55℃ |
最高温度 | 30℃-45℃ |
活性pH | 4.0-8.0 |
最適なpH | 5.5-7.5 |
推奨される投与量
<h3
推奨される投与量は、0.1-5kg/t DSです。投与量は、各用途、原料の仕様、製品の期待値、処理パラメータに基づいて最適化する必要があります。使いやすい量からテストを始めるのが良いでしょう。
安全性について
酵素製剤はタンパク質であるため、感受性の高い人には感作を誘発し、アレルギー性の症状を引き起こす可能性があります。長時間の接触により、皮膚や目、鼻粘膜に軽度の刺激を与えることがありますが、人体への直接の接触は避けてください。皮膚や目に刺激やアレルギー反応が現れた場合は、医師に相談してください。
保存方法と賞味期限
保存方法:直射日光を避け、乾燥した涼しい場所に密封して保存してください。
保存期間:乾燥した涼しい場所で12ヶ月。