製品概要
デキストラナーゼはα-グルカナーゼとも呼ばれ、Aspergillus oryzaeの浸漬発酵により生産され、精製・製剤化された酵素です。この酵素は、デキストラン分子のα-1, 6-グルコシド結合を加水分解します。
作用機序と製品規格
デキストラナーゼは、デキストラン分子内のα-1, 6-グルコシド結合を特異的に分解するヒドロラーゼで、主に
イソマルトース、イソマルトオリゴ糖、グルコースを生成します。
製糖工程において、ロイコノストック、メセンテロイデス、ストレプトコッカスなどの微生物が混入すると、高分子粘性デキストランが生成され、加工が困難になり、歩留まりの低下や砂糖の品質に問題が生じることがあります。デキストラナーゼは、このデキストランを除去することで、これらの問題の解決に大いに役立ちます。
製品規格
No. | ITEMS | INDEX | |
1 | バルク密度/(g/ml) | 1.05-1.20 | |
2 | pH/(25℃) | 3.5-5.5 | |
3 | 鉛/(mg/kg) | ≤5.0 | |
4 | ヒ素/(mg/kg) | ≤3.0 | |
5 | Total viable count/(CFU/mL) | ≤50000 | |
6 | Coliform Bacteria/(CFU/mL) | ≤30 | |
7 | 大腸菌 | (CFU/mL) | <10 |
(MPN/mL) | ≤3.0 | ||
8 | サルモネラ/(25mL) | 検出されなかった |
リアクションパラメータ
CONDITION | RANGE |
アクティビティの温度 | 30℃-70℃ |
最高温度 | 50℃-60℃ |
活性pH | 3.0-6.0 |
最適なpH | 4.0-5.0 |
推奨される投与量
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推奨される投与量は、5-100g/t DSです。投与量は、各用途、原料の仕様、製品の期待値、処理パラメータに基づいて最適化する必要があります。使いやすい量からテストを始めるのが良いでしょう。
安全性について
酵素製剤はタンパク質であるため、感受性の高い人には感作を誘発し、アレルギー性の症状を引き起こす可能性があります。長時間の接触により、皮膚や目、鼻粘膜に軽度の刺激を与えることがありますが、人体への直接の接触は避けてください。皮膚や目に刺激やアレルギー反応が現れた場合は、医師に相談してください。
保存方法と賞味期限
パッケージ:25kg/ドラム缶。保存方法:直射日光を避け、乾燥した涼しい場所に密封して保存してください。多少の沈殿は製品の性能に影響を与えないので許容されます。賞味期限:乾燥した涼しい場所で12ヶ月。